Q:ホメオパシーは、どんな病気や症状にも効くのですか?
A:ホメオパシーは誰もが持つ自然治癒力に働きかける治療法であるため、自然治癒力によって回復できる病気や症状であれば、効果を期待できます。内科、外科、婦人科、小児科、精神科、耳鼻科、眼科、皮膚科、泌尿器科、歯科…等、各領域を対象とします。
Q:ホメオパシーで、どんな病気や症状でも治るのですか?
A:原則、病気や症状の種類は問いませんが、ただ、患者さんの状態によって治療の目標はさまざまです。また、「治る」という意味もさまざまです。病気や症状が治ることは当然期待されますが、QOL(Quality of Life=生活の質)の向上という目標も非常に大切です。
Q:どのようなときにホメオパシーを利用するとよいですか?
A:急性疾患の場合は、対症療法的にスピーディに利用できます。
慢性疾患の場合は、次のようなときに利用できます。
①従来の治療が効果的でない場合
②従来の治療を行うことが安全でない状況のとき
③従来の治療では副作用が起こる危険がある場合
④従来の治療における薬の量を減らしたいとき
Q:ホメオパシーは、病気の予防やワクチンの代わりに使えますか?
A:使えません。ホメオパシーによる予防効果の証明はされていません。
Q:ホメオパシーは、なぜ効くのですか?
A:その作用の仕組みを現代の科学で説明することはできません。しかし、ホメオパシーの効果の科学的検証は、数多くの研究論文で報告されています。
Q:ホメオパシー薬(レメディ)は、なぜ、薄めた方がよく効くのですか?
A:レメディの原料を薄めるという作業をする度に、振とうを加えるという、レメディを活性化する過程にポイントがあると考えられています。
Q:ホメオパシーは安全ですか?
A:レメディそのものは安全といえますが、その使い方によっては危険な状況にもなり得ます。
Q:レメディによる副作用はないのですか?
A:西洋医学的な意味での副作用はないといえます。しかし、割合は低いものの、レメディが本来持っている病気や症状の像を引き起こしてしまう、つまりプルービングという現象が起きることもあり、危険な場合もあります。
Q:レメディは、西洋医学の薬や漢方の薬と一緒に服用できますか?
A:できます。レメディには、何かを抑える働きは確認されていません。むしろ、現在服用している薬を急に中止することはたいへん危険です。薬の服用を中止するのは、ホメオパシーにかかわりなく、あくまで医学的見地にもとづいて中止できる状況になったときに、中止して下さい。量を減らすときも同様です。
Q:一度アグラベーション(悪化)が起きないと良くならないのですか?
A:そんなことは決してありません。アグラベーション(悪化)を起こしたのち、回復へ向かう過程をたどるのは慢性疾患でも10%以下に過ぎません。レメディを服用して、症状や状態が悪化したら(アグラベーションを起こしたら)、ただちにレメディの服用を中止して下さい。アグラベーション(悪化)を起こしたのちに回復へ向かっているのか、あるいは単なる悪化なのか、という判断は、非常に高度な医学的判断が必要です。
Q:ホメオパシーの問診で、いろいろなことを聞かれるのはなぜですか?
A:ホメオパシーでは、患者さんの身体症状だけでなく、心理社会的な面も含め、Body、Mind、Spiritをホリスティックに理解しようとするため、問診において、体の冷え、発汗、食欲、食べものの好み、睡眠、感情、意志、理解力、記憶など、さまざまな角度から尋ねていきます。
Q:ホメオパシーでは、精神面を重視するのですか?
A:決して精神面のみを重視するわけではありません。患者さんのまるごと全体をホリスティックに理解しようとします。身体面を重視し過ぎてもいけませんし、精神面を重視し過ぎてもいけません。
Q:ホメオパシーで治療すると、どのくらいの費用がかかりますか?
A:現在、ホメオパシーは自由診療です。費用は医療機関によってそれぞれ違いますので、直接、医療機関にお問い合わせ下さい。再診の頻度は患者さんによって違いますが、1~2ヶ月に一度程度のことも多いといえます。レメディは、一回の診療で、原則一種類のみになり、それほど高価なものではありません。
Q:レメディは、どこで買えますか?
A:現在、日本においてレメディは薬として認可されていませんので、薬局で薬として販売・購入することができません。本学会の認定医・専門医に診察を受けた上で、その医師から処方してもらって下さい。
Q:ホメオパシーについてもっと知りたいときはどうすればよいですか?
A:本学会では、数ヶ月に1度程度、東京、大阪、名古屋、仙台などで、どなたでも参加できる「一般向けセミナー」を開催しています。この「一般向けセミナー」に参加されることをおすすめ致します。