20世紀、西洋医学は、主として身体性(からだ)を対象にめざましい発展を遂げ、一大体系医学を築き上げました。人類の幸福への貢献にははかりしれないものがあります。
ひるがえって、21世紀は精神性(こころ)と霊性(いのち)の時代です。医学も、その対象を身体性をつらぬいて、エネルギー場に求め始めました。その一つの現われが、代替療法の台頭から統合医学へと向かう世界の潮流です。この潮流は日々、その水嵩を増しています。やがて、統合医学が世界の医療の主流になることは間違いありません。そして、そのさらに先に、理想の医学であるホリスティック医学が姿を現してくることでしょう。
この潮流を加速するためには、現有の医学のなかで最もホリスティックなホメオパシーを日本の医療のなかに普及させることが一番の近道と考え、同志と語らって本学会を設立しました。2000年1月のことです。
権威あるイギリスの医師たちの団体、ファカルティ・オブ・ホメオパシー(Faculty of Homeopathy)と提携することによって、その研修制度を導入し、すでに軌道に乗っています。部門も、医師部門以外に、歯科医師部会、薬剤師部会と広がりました。日本の医療のなかに深くかつ広く浸透していくつもりです。医療本来の心身に対するやさしさが蘇る日も間近です。
21世紀の医療を担うのは日本ホメオパシー医学会だ!という気概をもって、エネルギー場の時代を邁進していく所存です。同じ志をもつ、あなたのご参加をお待ちしています。
一般社団法人 日本メディカルホメオパシー学会 理事長 帯津良一